国語 数学 英語 社会 理科

国語

国語の授業は週に5~6時間

「国語」の授業には、知識を伝えるということだけではなく、他者の話を的確に捉え、自分自身の考えを適切に表現し、自己の生活を充実したものにするための助けとなる、という必要性があります。国語を正しく理解し優れた言語感覚を培うことによって、現代社会に不可欠なコミュニケーション能力を身につけましょう。高輪では、公立校よりも国語の授業時数を多く設けることで、また中二で古文、中三で漢文の先取り授業を行うことによって、基礎学力を徹底して身につけ、更に実戦力を養成します。

中学一年 国語表現

国語を的確に理解し適切に表現するために、中学一年では、言葉のしくみを学ぶ「口語文法」、自分の考えや他人の考えを整理する力を養う「論理表現」、発想や表現にこだわりながら自分の言葉で文章を作る「作文」といった、三つの分野を柱にした「国語表現」の授業を行い、総合的な国語力を養います。

漢検3級を中三までに取得

高輪では、中一で4級、中二で3級、中三で準2級の漢検取得を目指して指導を行います。更に上の級にチャレンジし、中学段階で2級を取得する生徒もいます。

高二・三年次の充分な時間配当

AO入試など大学入試が多様化する中で、文章を正確に読み取ったり、自らの意見を文章にしたりする能力の必要性もまた増しています。そのため、文理分け後の文系だけではなく理系の生徒に対しても充分な時間配分をし、学力の充実を図っています。

「国語は全ての教科の基本である」という内容の言葉をよく目にしますが、そこに付け加えたいことがあります。それは、「全ての教科が国語の能力につながる」ということです。国語の力が全ての教科を支えるのと当時に、全ての教科からも国語は磨かれるのです。そして、実は各教科との関係にとどまらず、みなさんが生きて経験してきたことも、あなたの国語の能力に繋がっており、また人生経験を支えてきたのです。高輪にはあなたの国語の能力を鍛え続ける、「高輪だけの学校生活」があります。その経験を「自分だけのかけがえのないもの」に変えて、君の生きる力とするのが、そこで磨いた国語の力なのです。

数学

検定外教科書の導入

中高一貫校向け教科書の導入により、中一・二の2年間で中学課程3年分を無理なく修了し、中三からの高校課程へつなげていきます。現行の検定教科書と比べてかなり詳しく、高度な内容を扱っていますが、体系的に編集されているので、無駄を省くことができ、単元と単元の密接なつながりを理解させることができます。問題に対するアプローチの幅を広げることで、最終的には大学受験に通用する力を養成しています。

週6時間の中学数学の授業

高輪中学の数学の授業は、方程式をはじめとする数式の処理や関数について学ぶ「代数」と、様々な図形に関する性質や定理を学ぶ「幾何」を週に3時間ずつ設定しています。中学段階の数学において大切なことは「迅速かつ正確な計算力」と「論理的思考を表現する力」の養成です。特に、計算過程・思考過程を数学のルールに従い表現するといった数学的基礎力を重点的に指導していくことで、中三以降で学習する高校課程へスムーズに入ることを可能にしています。

数学検定準2級を中三までに取得

高輪では中二の3学期に3級(中学課程修了レベル)、中三の3学期に準2級(高校1年修了レベル)取得を目標として受検指導をしています。生徒達の努力は、日本数学検定協会から9回の団体賞(文部科学大臣賞1回、金賞3回、奨励賞5回)を受賞するなどの形で結実しています。

 

数学検定 文部科学大臣賞受賞
令和4年7月、第30回実用数学技能検定「数検」グランプリにおいて、高輪中学高等学校が団体賞・文部科学大臣賞を受賞致しました。第27回グランプリに続いて、2度目の受賞です。

 

数学の問題を解くことはジグソーパズルを組み立てていく作業に似ています。わずかな情報を糸口に推測と想像を膨らませ、更には大きな理論展開によって最終形に導く。数学はダイナミックな学問です。このような世界に触れている実感を持たせることができれば、数学は楽しいものになるのではないでしょうか。今や文系・理系の区別なく理論構築・理論展開・理論表現といった能力は、社会の中で重要な位置を占めています。数学の世界に触れながら、こうした能力を少しずつ高めていって欲しいと思っています。

英語

週7時間授業

今日、大学入試をはじめ、英検、TOEIC等様々な形で英語の力が試されています。しかし、いかなる試験であれその基礎となるものに変わりはありません。中学では週7時間の授業を使って「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能をバランス良く学習し、英語力の「核」となる基礎を徹底的に身に付けます。また、授業時間数が多いため無理なく先取り学習を行い、より実践的な高校の学習に結びつけることができます。

英検・GTEC

中学では全員英検を受験し、三年までに準2級の取得を目指します。中三以降は、英検に加えてGTECも受験します。4技能に関する自己の技量の進捗度を確認しながら、英語力にさらに磨きをかけます。

君たちはスポーツがもっとうまくなりたいとか、ギターやピアノをもっとうまく弾けたらいいのにと思ったことがありますか。それと同じように英語ができるようになることはとても楽しいことです。もちろんテストで良い点を取ることは大切なことですが、その先にある英語の可能性に気づいて欲しいと思います。英語は君たちと世界をつなぐ強力な道具であり、多様な文化そのものでもあります。英語を使って君たちの可能性を最大限に伸ばしましょう。

社会

中学 分野別授業

中学一・二年で地理・歴史、中学三年で公民を学習します。基本を身につけていくことが出発です。「読む」「聞く」「見る」「書く」「考える」、そして「理解する」なかで、一人一人が「社会科って楽しいな」という思いをもち、自ら学んでいく意欲が芽生えればよいと考えています。知識の習得と定着のための誠実な努力を期待し、その応援をしていきます。

中学 校外プログラム

高輪では校外学習や体験学習などの様々なプログラムが組まれています。それらは地理・歴史・公民の分野と結びつくものが多くなっています。事前の準備を自発的・意欲的に行い、事後のまとめにじっくりと取り組むことで、学習の意味が深まり、自身の力となります。自分自身の興味あるテーマを見つけ、その問題点と解決方法を考える手伝いをしていきます。

高校 入試に向けた時間配当

中学の基礎の上にしっかりとした実力を積み重ねていけるようにカリキュラムを組んでいます。まず、高校1年で「地理総合」と「歴史総合」、高校2年で「公共」を学習します。また、高校2年生の文系は「世界史探究」「日本史探究」から1科目、「地理探究」「倫理」から1科目を選択し、理系は「地理探究」「倫理」から1科目を選択します。 
 高校3年では、文系国立志望者は2科目、文系私立志望者・理系国立志望者は1科目を選択して履修できます。授業や講習を通じ、大学受験に向けて数多くの演習を行っています。

人間は人との関わりのなかでこそ生きられるといわれています。とすれば、人間は過去から現在にいたるまで、どのように関わりあって生きてきたのでしょうか。
社会のしくみやルール、ものの作り方や流通のしくみはどのように移り変わってきたのか。そして、現在それらはどのような問題を抱えているのか。皆さん自身が、より良く生きていくためには、これらを考えることが大切です。社会科の授業を通じて一緒に学習していきましょう。
ただ、授業を通して学ぶだけでは不充分です。新聞を読み、テレビのニュースを見るほか、読書や博物館・史跡の見学により、広く知識を身に付け、自分なりに考えていくことを期待しています。

理科

中学理科  多くの実験・観察を実施

自然科学では、実物を見て触ったり、実際に動かしたり、反応させたりと、法則や現象を体感することがとても重要です。授業は、数多くの実験・観察を取り入れながら進めていきます。生徒が理科に興味を持ち、 科学的な思考力・洞察力を身に付けられるよう質の高い授業を行っています。また、先取りとして高校の物理基礎・生物基礎の一部の内容も、中学三年で学習します。

高校理科 文系3科目・理系6科目

高校理科ではさらに内容を深く掘り下げて学習し、科学的に探求する能力と創造的な思考力を養います。授業は、2年次に文系・理系に分かれますが、  
文系では、1年次に物理基礎・生物基礎・化学基礎を履修します。  
理系では、1年次に物理基礎・生物基礎・化学基礎、2年次に物理または生物から1科目と化学を履修し、3年次に、2年次で選択した物理または生物と、化学を履修します。 

自然科学に対する総合力をつけます

中学で培われた基礎力をもとに、高校においてさらに分野ごとに発展・応用させ、自然科学に対する理解を深めていきます。自然は、様々な分野が複雑に関わりあって成り立っていることを認識し、多面的に考察できる人材を育成する事を目標としています。

現代の社会は、各自が何も考えなくても何不自由無く生活していけるほど便利になりました。  
しかし、この多くの「物」に溢れた生活の中には危険なことも沢山あることを忘れてはいけません。自分や家族の安全を守るためにも理科(科学)の基礎知識と、身のまわりの物質や現象を洞察していく思考力を身に付けてもらいたいと思います。
また、この便利な社会は、多くの人々の研究・開発といった努力の上に成り立っており、新たな研究・開発が進まな ければ人々は不満を持つでしょう。君達の中から、未来の技術者・研究者が育ち、さらに便利で安全な社会を築いてほしいと思います。